妊娠おめでとうございます
妊娠とわかったら(初めて受診される方に)
市販されている妊娠検査薬(尿でおこなう)は、月経の開始予定日の3日前頃より、陽性反応がでます。最初、反応はうすく、予定月経日が過ぎますと、明らかに陽性反応が認められます。
当院に初めて受診された時に行う診察
問診(以下の事を医師がお聞きします)
- 月経について、最終月経の開始日
(月経周期 例えば28日型とか) - 今までの妊娠・分娩歴
以前の妊娠及び分娩で異常のあった方は、詳しくお教えください。
前回妊娠・分娩時の母子手帳があれば、参考になります。 - 以前に病気をした事や、アレルギーの有無、手術の経験や以前に かかった病気、また、薬剤アレルギーなどをお教えください。
婦人科的診察(内診)
経膣超音波断層法
子宮内での妊娠の確認及び、胎芽・胎児の確認、胎児心拍の確認を行います。子宮内で妊娠していることの確認(子宮外妊娠ではない)は、胎嚢を子宮内で認めることにより診断ができ、その時期は早くても月経が遅れて3日目以降です。また、胎芽(1~3mm前後の赤ちゃん)は、月経が遅れて2週間頃(妊娠6週)より確認ができます。胎児が存在し、かつ生存しているという事は、胎児心拍が確認されることで証明されるわけですが、心拍動が認められるのは、妊娠6週3日以降になります。
妊娠7週(月経が遅れて3週間)になりますと、胎児の頭臀長は1cmで、心拍動はかなり明らかになってきます。
妊娠8週の頭臀長は1.5cmで、この時期に頭臀長を計測する事により、その週数より分娩の予定日を正確に決める事ができます。
※妊娠に対する不安や心配な事があれば、気軽にご相談ください。
初診時の費用は
保険がきかず自費になりますので、1万円前後です。但し、異常の場合は保険適応になりますので、費用が変ります。
2回目の診察はいつですか?
初診後1~2週間後に来院して頂き、胎児の発育・大きさから、分娩予定日を決めます。 ヒトの妊娠期間は280日間(最終月経より計算して)ですが、月経周期の不順や、長い方がおられますので、最終月経より分娩予定日を決めますと不正確になる事があります。そこで、最近では、妊娠初期の胎児の大きさより、分娩予定日を決定します。
※ご注意ください※
- 2回目の診察までの間に出血などの異常があった時は、少量(月経時の出血より少ない)であれば、心配されずに翌日来院して下さい。
- 出血が多い時や下腹部の痛みが強い時は、病院へ連絡の上、指示に従って下さい。
- 正常な妊娠でも、妊娠の初期は下腹部痛を認めます。強い下腹部痛や、がまんのできない痛みの時には、流産や子宮外妊娠のことがありますのでご連絡下さい。
予定日が決まったら
次回より定期的な健診になります。しばらくは異常がなければ4週間後に来院して下さい。 また、最寄りの保健福祉センター(大阪市内の場合)もしくは、保健所で母子健康手帳を交付して頂き、次回来院時、受付に診察券と共にお出し下さい。今後は医師の診察の前に毎回、尿検査・血圧・体重測定がありますので、受付後尿を採取し、お待ち下さい。